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スタッドレスタイヤの本当の寿命はどれくらい?オススメのスタッドレスはどれ?

先週は11月だというのに東京でも雪が降り、積雪もありました。

54年ぶりの事だそうです。

そんなニュースを聞きながら、そろそろ皆さんもスタッドレスタイヤが気になっていたり、履き替えを準備する時期ではないでしょうか?

スタッドレスタイヤというとよく聞かれるのが、スタッドレスタイヤの寿命とタイヤの選び方です。

というわけで今回はスタッドレスタイヤについての知識をお教えしましょう。

スタッドレスタイヤとは?

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【目次】

スタッドレスタイヤは皆さんご存知の通り雪道や凍結した道を走れるように開発されたタイヤのことです。

現在日本でスノータイヤ、冬タイヤというとスタッドレスタイヤのことを指します。

対して、標準に装着されているタイヤや、通常使用するタイヤのことをサマータイヤ、夏タイヤ、ノーマルタイヤと呼ばれることもあります。

1990年ごろまでスノータイヤにはスパイクタイヤというものがありました。

タイヤに金属の鋲(びょう)が埋められていたのですが、道路を削り、粉塵公害が深刻化した為、現在は特例を除いて使用が禁止されています。

実はスタッドレスタイヤという名前はスタッド(スパイク)がないスノータイヤという意味でついた名前なのです。

その特徴として、通常のタイヤと大きく違うのはタイヤパターンとゴム柔らかさです。

まず、タイヤのパターンですがスタッドレスタイヤには『サイプ』と呼ばれるギザギザの切れ込みがあります。

 

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これは何のためにこうなっているのかというと、できるだけ凍結した路面の水分を吸い上げる為と雪を咬む為です。

車が走っていて、スリップする時の原因は路面とタイヤの間に水分が溜まっている状態になるからです。

通常のタイヤの場合、主に縦に刻まれた溝で排水していますが、氷上の場合どんどん水分が溶けてしみ出てくるので溝だけでは排水しきれないのです。

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なので、完全に溶けない凍結路面ができる北極のような極寒地ではノーマルタイヤでも走行が可能。・・・らしいです。

試したことはないですがw

また、深い溝はサイプが吸い上げる水の容量を増やすのと、雪を咬みやすくするためです。

そしてタイヤの柔らかさです。

タイヤはゴムでできていますから、寒い場所では当然固くなってしまいます。

固くなってしまうと路面への密着が悪くなってしまいますので、グリップ力が落ちてしまうことにつながります。

なので、スタッドレスタイヤは通常のタイヤに比べて柔らかくなっています。

 

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スタッドレスタイヤは雨に弱い

スタッドレスタイヤは雪や氷の上でもスリップしにくいので、どんな道でも安心と思われがちですが、実はそうではないのです。

スタッドレスタイヤは上で書いた通り、サイプで水を吸い上げる能力は高いですが、通常のタイヤと比べると排水性、すなわちタイヤから水を追い出す性能は低いのです。

水を含みやすく、排水性が低いとどうなるかというと、タイヤと路面の間に水幕が作られ、ハイドロプレーニングを起こしやすくなってしまうのです。

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ハイドロプレーニングは教習所でも習ったと思いますが、水の上に車が浮いている状態になってしまうのでハンドルやブレーキが効かず、非常に危険な状態です。

なので、スタッドレスタイヤを装着している場合、雨の日はスピードを抑えて走行しましょう。

 

 

高速走行にも弱い

スタッドレスタイヤはゴム自体が柔らかく、トレッドに多く刻まれたサイプも変形しやすいので、車がふらつきやすい状態になります。

当然高速走行をするとタイヤの摩耗も大きくなりやすいですし、ハンドルをとられる場合もあります。

高速道路でも、いつもよりスピードを抑えて走行するようにしましょう。

 

 

スタッドレスタイヤの寿命

だいたい、販売店でスタッドレスタイヤの寿命について聞いてみると「だいたい3シーズンから5シーズンぐらい」という回答が返ってきます。

保存状態や使用頻度にもよりますが、まぁこんなもんでしょう。

じゃあ、どんな状態なら5シーズン(5年)使えて、どんな状態なら3シーズンで(3年)で終わってしまうのか?皆さんが知りたいのはそこだと思います。

タイヤ溝

まずは、基本中の基本。残り溝です。

タイヤにはスリップサインと呼ばれるタイヤの残量がわかる凸が溝の中にあります。ここまでタイヤが減ったら交換してくださいというサインです。

 

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スタッドレスタイヤはこれに加えプラットフォームと呼ばれるもう一段階高い凸が溝の中にあります。

 

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つまり、このプラットフォームより摩耗が進んでいるタイヤはスタッドレスとしての性能は発揮しないという事です。

そして、スリップサインまでは通常のタイヤとして使えます。

但し、前述した通り通常タイヤより性能は低いので注意が必要です。

タイヤの固さ

タイヤのゴムは年数が経つと、硬化していきます。

硬化する度合いはタイヤの種類や保管状態によっても違いますので、3年経っていればダメとか5年経っているからダメとは一概には言えません。

それではどうやって調べるかというと、硬さを実際に見てみるしかありません。

サイプに指をあてて、プニプニ・・・うーん硬くなってきているかな??

 

わかるはずはないですよね?

 

そんな時の為にちゃんとした道具がブリヂストンから発売されています。

 

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た、高い!

そう思ったでしょう?精密機器は普通、高額なものなんですよ。

まぁそんな時に庶民の味方になってくれるのは中華人民共和国製品です。

 

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や、安い!

そう思ったでしょう??これだけ安いと精度はアヤシイですがまぁ手でプニプニするよりはマシです。

 

ちなみに私も共和国製品で計測してますwww

 

(貯まってた楽天ポイントで買いましたw)

 

硬度計はA型とかC型とかF型とか種類がありますが、計測対象物の硬さによって使い分けます。タイヤを計測する場合はA型を使用します。

 

ブリヂストンの計測器で硬度60を超えるとスタッドレスとしては寿命を迎えている様です。新品のスタッドレスタイヤでだいたい40~50くらいの硬度です。

計測はタイヤに押し当てて針が安定するまで待ちます。

今回交換するタイヤはだいたい50前後でした。

今年はまだ使えそうです。

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タイヤの製造年月日を見てみますと、アルファベットは無視して、4009とあります。2009年の40週目に製造されているという意味です。

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製造から7年経っていますが、溝もまだまだ残っていますし、大丈夫なようです。

タイヤ銘柄はブリヂストン ブリザック REVO2です。

 

ついでに横にあったスタッドレスも計測してみました。

ジョージマンさんのMPVのやつです。

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これも硬度は50前後。

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4611とありますので2011年46週目製造の同じくブリヂストン ブリザック REVO2です。

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そしてもう1セット有ったのでこれも計測。

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硬度は60を超えてアウトです。

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4310なので2010年43週目製造、溝も減ってきていたのでぼちぼち交換ですね。

ヨコハマ アイスガード IG20です。

このように経過年数だけでは使える、使えないは判断しにくいようです。

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溝が残っていれば買い取ってもらえる

タイヤを処分するとなると処分代が1本あたり¥300かかってきます。

スタッドレスタイヤは溝が残っていれば、性能は落ちているものの、ある程度使用できますし、プラットフォームまでの摩耗が進んでいてもスリップサインまでは夏タイヤとしては使えるため、中古タイヤ市場では人気があります。

中古ショップに買取をお願いすれば、処分代もかからず、思わぬお小遣いになりますよ。

持ってい行くのが大変だったり、近くに中古タイヤショップがない方はタイヤ買取ナンバーワンというお店が全国対応で買取をしてくれますので使ってみてください。

 

 

 

タイヤ保管時のポイント

それでは、ほいほいっと交換しちゃいましょう。

ロックナットのキーアダプターにはインパクトレンチ使用禁止ですよ。

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車はヴィッツです。車体が軽いので交換も楽々でした。

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最近はエアーコンプレッサーも安くてメンテナンスフリーなんで、ガレージがある方は1台持っておくといろいろ便利です。音も静かです。

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保管する際のポイントは空気圧をある程度落として、積み重ねておくことです。これはメーカーのタイヤカタログにも書かれています。 

私は1.0~1.5K程にして保管しています。

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そして保管する際には水気をしっかり飛ばして、量販店などで売っているタイヤカバーをかぶせておきましょう。これは紫外線などによる劣化、硬化を防ぐためです。

できれば雨などかからない場所に保管するのが良いです。

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スタッドレスタイヤがパンクした場合

スタッドレスタイヤがパンクしてしまった場合、通常の修理方法ではエア漏れの原因となります。通常のパンク修理の場合、釘などが刺さった箇所の穴をきれいにしてゴムを詰めるのですが、スタッドレスタイヤは柔らかいので隙間ができやすいのでエア漏れが発生しやすいのです。

どうしても修理したい場合はタイヤ内側からゴムをあてて、熱を加える『裏貼り』と呼ばれる方法もありますが、修理工賃は2000円から3000円程と少々高めなので、寿命が近いようでしたら交換も考えましょう。

『裏貼り』はガソリンスタンドや量販店ではできないことが多いので、タイヤ館(ブリヂストン)、タイヤセレクト(ダンロップ)、タイヤガーデン(ヨコハマ)などタイヤメーカー系専門店で相談しましょう。

 

 

スタッドレスタイヤ選びのポイント

これからスタッドレスタイヤを買おうと思っている方は種類の多さに加えてサイズも迷っている人が多いと思います。下記を参考に選んでみましょう。

アルミホイールとのセット

まず、タイヤ単体を買うかアルミホイールとのセットを買うかという点についてですが、これはアルミホイールとセットで購入することをおススメします。

なぜなら、シーズンごとにホイールからタイヤを外して付け替えていると工賃も割高ですし、タイヤ自体も痛みます。場合によっては空気漏れの原因にもなります。

また、セット価格となることでタイヤにも値引きが入ることが多いのでお買い得です。

ノーマルと同じサイズを購入する場合、お店にもよりますが相談すればノーマルホイールにスタッドレス、ノーマルタイヤを社外アルミホイールに入れ替えてくれる場合もあるので、ドレスアップをついでに考えている人は是非相談してみましょう。

インチダウン

スタッドレスタイヤの購入を考えていると、インチダウンという言葉を聞くことがあります。これはタイヤ自体の外径はあまり変えずに標準ホイールよりも小径ホイールに変更するという事です。

例:235/50-18(タイヤ外形φ692.2)→215/65-16(タイヤ外形φ685.9)

※タイヤ外形の計算式:タイヤ幅 x 扁平率(65なら0.65)x2 + ホイール径 x 25.4

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タイヤサイズにもよりますが、普通はこれによって価格が下がります。クラウンやレガシィのようにグレードによってブレーキが大きいものがあってインチダウンできない場合がありますので、購入店にしっかり車種、年式、グレードを伝えて相談しましょう。

タイヤ銘柄選択時のポイント

タイヤ銘柄は様々なメーカー、種類がありますが、基本としては国産メーカーの物を選びましょう。なぜなら、気候が国々によって違うので、雪や氷の質が違うからです。日本の気候にあったスタッドレスタイヤを開発できるのは日本のメーカーだけです。

また、某格安メーカーのスタッドレスをお客さんが「どうしても」というので組み付けた友人の中古車ショップがあったのですが、タイヤを組んで空気を張り、翌日車への装着を準備していたところ夜中の間にバーストしていた。なんて話も聞いたことがあります。

スタッドレスタイヤは柔らかいゴムを使用していますし、サイプのパターンなどタイヤメーカーも高い技術力が要求されます。二流三流のメーカー品は避けるのが正解といえるでしょう。

そして、国産メーカーの中でもタイヤの種類があると思いますが、基本的にはスタッドレスは1種類。モデルチェンジして名前が変っているだけです。

なので高い金額を支払えばこの冬で最新テクノロジーのスタッドレスタイヤが手に入るという事です。これまでのタイヤに比べて制動距離が短く、コントロールしやすいタイヤと言えます。

しかし、店頭でお買い得なのは1つ前のモデルです。1つ前のモデルとはいっても販売する年に製造されたものです。タイヤパターンが古いだけです。つい数年前まで最新だったものが割り安で購入できるのです。

オススメはブリヂストン

私のオススメはブリヂストンです。他メーカーと比べると、少々高いですが

  • ドライコンディションの走行性が高い(ふらつきにくい)
  • 硬くなりにくいので寿命が比較的長い
  • 北海道、東北でリピートユーザーが多い

以上の点で優れています。特にドライコンディションは他メーカーのタイヤと乗り比べると、とても良いです。サイドウォールがしっかり作られています。

寿命に関しては保管状態や使用状況にもよりますが、同条件で保管していた上記タイヤで比べると優れていました。

スタッドレスタイヤが必須の地方の方々に指示されているという点でも性能の良さがうかがえますね。

ブリヂストンの中でも今年であれば、最新のブリザックVRXよりも一つ前のパターンGZが割安でおススメです。私がREVO2を購入した時はGZが最新でした。REVO2でも十分な高性能と思えるので自信をもってオススメできます。

短期間使用なら安い国産

今年スキーに行くのでスタッドレスタイヤが欲しいけど、今後使うかどうかわからない。そんな場合には国産タイヤを選ぶのもアリです。

中でもオートバックスのノーストレックというタイヤはファルケン(住友ゴム工業株式会社、ダンロップのグループです)のOEMです。

OEMタイヤなので価格は安く、国産なので雪道での性能も期待できます。但し、ドライコンディションでの性能や寿命には期待できません。

まとめ

以上長くなりましたがスタッドレスタイヤの裏話でした。

正しい知識で使用し、保管時には注意しましょう。

また、購入の際には車の車種、グレードをはっきり購入店に伝えて、使用環境やお財布事情にに合ったものを選ぶようにしましょう。

 

 >>こちらのサイトでも記事を書いています

よかったら併せて読んでみてくださいね。

usedcarsbuying.com

 

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