くるくる!クルマ業界裏話

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スイッチオンで10%~15%燃費が悪くなるエアコンの裏話

夏ということであなたの車の中でもエアコンが活躍し始めているのではないでしょうか?エアコンはとても快適で良いのですが、気になるのが燃費の悪化ではないでしょうか?今回はエアコンが燃費にどれくらい影響するものなのかと、燃料を節約する方法をお教えしたいと思います。

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エアコンの仕組み

まず、エアコンがなぜ冷えるかを考えたことはあるでしょうか?とても簡単に短く説明すると、気化熱の応用です。暑い時に水まきをするとしばらく涼しいですよね?アレをず~っと水まき続けると涼しいがず~っと続くわけです。

蒸発した水をまた冷やして水に戻してまた水撒きをすれば冷え続けるサイクルが出来上がります。車のエアコンの場合はこのサイクルを密閉されたガス管の中にフロンガスを詰め込んでサイクルを作ります。サイクルの中でガス管自体が熱伝導でどんどん冷えてきます。そこにファン(扇風機)をつけて室内に風を送れば冷たい風が入ってくるというわけです。

この冷えたガス管(実際には無数のヒダが付いたもの)をエポパレーターといいます。

エポパレーター内で冷えたガスは液化しますのでもう一度気体化しないとサイクルになりません。そこで気体化させるために熱を加えるのではなく、圧縮します。

気体は圧縮すると温度があがり、膨張させると温度が下がります。

(詳しく知りたい人は『ボイル・シャルルの法則』でググりましょう)

この圧縮という作業をするのがコンプレッサーという部品です。

車のエアコンスイッチ(A/Cボタン)を押すとこのコンプレッサーを回すためにエンジンとベルトでつながれた部分が回り出します。コンプレッサーが回りだすとフロンガスは約80度まで温度が上昇します。

これを今度はコンデンサーというエポパレーターと同じ構造をした”室外機”で冷やします。コンデンサーに運ばれた約80度のフロンガスは外気温が仮に30度だったとして約50度も差があるので十分に冷やせます。60度まで温度が下がればフロンガスは液体に戻ります。

しかし、60度では室内の気温を下げられませんよね?ここで先程のボイル・シャルルの法則を使います。『膨張させれば温度は下がる』ので今度は60度の液体を膨張させて温度を下げます。

フロンの液体を霧吹きの様に吹き出して一気に圧力を下げて膨張させます。これで約60度だったフロンは約マイナス5度まで下がります。この約マイナス5度のガスがエポパレーターを冷やしながら循環していくのです。

 

なぜエアコンを使うと燃費が悪くなるのか?

エアコンの仕組みがわかったところでなぜ燃費が悪くなるのか?

そうです、コンプレッサーをエンジンに繋いでベルトで回しているからです。コンプレッサーを回さなければならない分エンジンには負担がかかるんです。

ちなみに、軽自動車や1000ccくらいの小型車に乗って坂道を上がっている時にA/CのスイッチをONにしたり、OFFにするとエンジンパワーが奪われていることがすごくわかりやすいのです。

どれくらい燃費が悪くなるかというとエンジンの大きさによってパワーの余裕が違いますので、一概にはいえないのですが、

夏場で乗用車で10%~15%、軽自動車は約20%悪くなると言われています。

思っていた以上に影響があると思いませんか!?

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節約するには

エアコンを節約すれば燃費が良くなるわけです。でも消すのイヤですよね。

昔の車はエアコンスイッチをONにすると、コンプレッサーは回り続け、温風と混ぜて温度調整をしていました。

しかし、今は自動的にコンプレッサーのON、OFFを制御して温度調整をしています。つまり、室温が低ければコンプレッサーは動いていないのでその間はエネルギー(燃料)の無駄はないのです。なので極力室内の温度を上げないようにするのがカンジンです。

  • サンシェードを使う
  • スモークフィルムを貼る
  • 木陰、地下駐車場に駐車する

など走行中よりも駐車中に温度を上げないようにする工夫をすることでコンプレッサーを動かす時間を短くできますので燃料の無駄遣いを減らせるのです。

 

エアコンの効きが悪い時

「最近エアコンの効きが悪くなったなぁ~」と感じたら、クーラーガスを補充する必要があるかもしれません。このクーラーガスと言うのは先ほど説明したフロンガスのことです。「密閉されているのに減るの?」と思ったあなたはなかなか鋭いですね。

密閉されているとはいえ、エポパレーターとコンデンサーの間はゴムホースなどで繋ぎとめられています。車は走行することにより揺れますから、この振動で少しづつガスが抜けてしまうことがあるんです。

なので、フロンガスが減っていれば補充する必要があるのです。

フロンガスの補充にはガスの種類確認や専用の工具が必要な場合がありますのでディーラーや販売店、整備工場、用品店でお願いしましょう。

また、ゴム類自体が傷んで硬化したりヒビが入ってそこからガスが抜けている場合もあります。そうなるとホースやパッキンの交換になりますので併せて点検してもらいましょう。

 

暖房は使いたい放題

余談になりますが暖房は使いたい放題です。エンジンルームの熱を送付しているからです。エンジンルームはエンジンかかっている限り温度が上昇しますからね。

もう一つ豆知識として、冬場はよく窓が曇ると思いますが、暖房時にもA/Cボタンを押してコンプレッサーを回せば、エバポレーターに水蒸気が引き寄せられて室内の除湿になるので窓の曇りを素早く除去することができますよ。

 

夏も冬もエアコンの仕組みを知っていれば効率よく便利に使えますね。